多彩で神秘的な色の真珠
南洋真珠の中でもブラック系色のエレガントさを誇る黒蝶真珠は、現在フランス領ポリネシアの島、タヒチが主な生産地です。母貝である黒蝶貝はデリケートな貝で、水質がよく波が静かな珊瑚環礁の内海域が最も生息に適しており、赤道をはさんだ南北約30緯度内の広域にわたって分布しています。
20世紀まで黒蝶真珠は天然真珠で非常に高価であり、貴重なものでした。通常黒蝶貝から天然の黒蝶真珠が採れる割合は15,000から20,000に1つあるかないかという確率といわれていました。その後、1951年に石垣島の川平湾で養殖が始まり、1970年にはタヒチでも、アコヤ真珠や南洋真珠の養殖で実績のあった日本の技術支援もあって養殖の量産化に成功しました。今では世界の黒蝶真珠の95%以上がタヒチで生産されています。
黒蝶真珠の魅力は多彩で神秘的な色合いと、形のバリエーションが豊かなことです。色は黒色系がその特徴ですが、グリーン系・ブルー系・ブラウン系など7色くらいの色幅があります。いずれも美しい真珠光沢をもっていますが、高品質のものは光が真珠層の中で反射して外に出るとき、ピンクや緑色の色調が現れます。このグリーンを基調として多少赤みを帯びた孔雀の羽色に似た神秘的な青緑色のピーコック・グリーンは最高級とされています。またそのシックな高級感は欧米でも大変に人気があります。
サイズは、7mmから18mm位までのものがありますが、一般的には9mmから11mmあたりが主流です。形はラウンド(丸形)、セミラウンド(O形)、ドロップ(しずく形)、サークル(英語で環を指し、表面にある環が浅くて少ないものほど評価が高い)などがあり、光沢は真珠の奥の方から深みのある輝きを放つものが良質とされています。
|